2011/01/31

Snowboard VS Ski


だいぶ前になりますが、TetonATにディスカッションがあってスノーボードとスキーどっちが山岳滑降に向いてるのか???というスレッドが立っていました

GT: East Ridge

ここで言う山岳滑降とはGrand Tetonをはじめかなりシリアスなラインを指していると思われますが、興味深いので自分の思うところを書いちゃいましょう

まず、通常スノーボーダーはスキーヤーより短い板を履いている事が多く、同じ能力ならスノーボーダーの方が狭いクーロワールなどを軽快に滑れるのではないでしょうか?ただ、ここ数年スキーヤーもかなり短い板を履いていますからねぇぇ(160cmとか)


スノーボーダーはトゥーサイドエッジでいる際、完全に斜面と向き合っているので、サイドスリップ(スキーヤーはサイドステップも含む)の際により安全ではあります!とくにピッケルやバイルを持っている時には有効でしょう、、、が、しかし、ヒールサイドエッジは真逆で「DEEPER」でのJeremyのシーンを思い出す方もいると思うけど、かなり「あわわ」な感じですよね!?また、スキーは計4本のエッジがありますが、ボードは2本ですよね〜(ここら辺の話になるとサイドカットとキャンバーは要らんという話まで発展しますが、、、)

決定的なのはボードはサイドステップで障害物などをかわせないという点だと思いますね、、、なので祈りを込めて力任せにサイドステップ(まったくお勧めできません!)やサイドスリップまたはジャンプでかわすといったギャンブルに出ざるを得ないのも事実です(核心のノドなどでスノーボードをスキーモードまたはアイゼンに履き替えるときなど生きた心地しません)


北米の山岳スキーヤーは大抵このBD Whippetを使っております、、、が、しかし、これはギンギンに研いでもピッケルの様にはいかないので、両手が空いており、ピッケルやバイルを携行できるスノーボーダーの方がより安全であると言えるでしょう(Marcoは重た〜いバイル2本握って滑っていましたね)

まあ、それぞれ何かと善し悪しありますが、機動力や利便性を考えてどっちが優れているとも劣っているとも言えないでしょうね(優れたヤツは優れているので)

ただ、山岳スノーボードの場合はトータルに考えてスキーヤーに劣らないようにするにはどうしたらいいかを考えないと厳しいと思いますが、、、

2011/01/30

Splitboards for 2012

K2 Panoramic

来期もたくさんのメーカーがスプリットボード界に参入してきますが、注目は何と言ってもクリッカーをはじめ、その昔からバックカントリーに情熱を傾け続けて来たK2でしょう!

 シャベルシャフトにはBrooks Rangeばりのスレッドになるキット入り!

このK2 PanoramicはVoileのシステムを採用してしますが、シールも独自にプロデュースするようで、Voileのいわゆる貼り流しではなく、精度が高いK2らしくノーズ/テールで留めるしっかりとしたもの、、、詳しくは


その他にもたくさんありますが、
GNU Billy Goat C2BTX Temple Cummins (Karakoram interface)

2:30あたりに注目


こちらはT.Rice Split (Karakoram interface)←ビデオの最後!

 左)Never Summer 右)Burton Freebird

ROME Whiteroom

ROMEはどちらかと言うとマウンテニアリング寄りのStephen Kochのインプットがたくさん詰まっているかと思えばパウダーボードのようですね〜


そしてJones Snowboardsはスプリット思考の強いJJならではで、HovercraftとMountain Twinも真っ二つに!そしてSolutionもサイズオプションを増やしてラインナップされるそうです(いったいどのくらい日本に入って来るのかが問題なような気が!)


そして何と言っても上の写真を見ての通り、ついにKarakoramのシステムを採用するのか???(いまのところ来期はGnu, LibTech, Jonesが採用)

  
Bindings
 
 Board Clip
 Quick Release Lever
 Ride Mode Interface
 Tour Mode Interface
 Quick Release Touring Bracket
 Sleeved Touring Pin
Tip and Tail Clip 

ちなみにVenture Snowboardsもいいものが出て来ますよ〜



待望のJohan-Oモデルsplit Odin(真ん中)←どちらかと言うとアグレッシブなStormと言われています





2011/01/20

TENGU Snowcat Tours


来月2/2からいよいよTENGU Snowcat Toursが本格始動いたします

詳しくはHPを見て頂ければ、、、と言えば簡単ですが、10個だけ魅力を紹介させて下さい

① 北海道内でも最良質のパウダー
② 軽いっっっ
③ ドライっっっ
④ 混雑とは無縁!
⑤ ガイド1名に対してお客さま5名の割合!
⑥ ガイドは北米でスキーガイドトレーニングを受けたナイスガイ!?たち
⑦ メローでフレンドリーな雰囲気
⑧ ランチもご用意(地元名産のジンギスカンあり!)
⑨ 旭川より90分でICに近い
⑩ 連絡ください!

すいません、無理矢理で、、、

いまはプレオープン期間にあたりますので、詳しくはえんがる町のHPコチラでご確認くださいませ

twitterもありま〜す 

2011/01/13

Avalanche Shovel

Brooks Range Backcountry Pro

トリプルアンテナのアバランチビーコンがスタンダードになってからアバランチレスキューのメインフォーカスがシャベリングに移行してだいぶ経ちますね(その最たる例としてInternational Snow Science Workshop2008の「THE V-SHAPED SNOW CONVEYOR BELT」by Manuel Genswein & Ragnhild Eideがあります)


そこでシャベルというギアに着目して、2009年アメリカのAAA「Avalanche Review」の「Shovel Performances Span Heaven and Hell」という記事の中で様々な実験を繰り返し、現存するシャベル各種をかなり痛烈にレビューしていくものがあります


まず、ブレードの素材は強靭な6061アルミニウムT6仕上げ(熱処理)しかありえないとし、シャフトはテレスコープ、ある程度大きめのブレードサイズで、形も強靭なストレートのフロントラインで脚力を使えるフラットトップが一番としていますね
フラットトップとストレートなライン(BCA Chuguch Pro)

ハンドルタイプも当然TじゃなくてDと豪語していますが、同じDグリップでもサイドウォールがないとパフパフなグローブには相性がわるいとも言っております

左)あり (Voile Telepro T6)右)なし(G3 Avi TECH )

その他さまざまなカテゴリーで試した結果、Voileの評価が一番高いですね(まあアバランチプロフェッショナル向きという事ですが)

まあ、ほぼ同意できるんですが、最低限の条件を満たしていれば、プレイヤーの考える優先順位を踏まえて選ぶのが個人的には一番いいと思いますよぉ(プラスチックのシャベルは軽量だしパーティ内で1本あるとテントの雪かきに便利だったりしますし、、、)

例えばこちら☟ Brooks RangeのシャベルシャフトはSled用にダブルになっており、それぞれスロットが刻まれています




2011/01/12

TB


TBとはTotally BoardではなくてTom Burtの事です〜〜〜

TBといえばビッグマウンテンライディングのレジェンドですが、実際2010年にそのレジェンドアワードを受賞でしています(その時のスピーチはコチラ

82年にスノーボードを始め、85年にはスポンサーが付き(Avalanche Snowboards

右はレジェンドDamian Sanders

そんなDamianは今じゃナイトクラブを経営しているらしいですが、今でもハードブーツ絶対的な支持者で、当時まさにクレイジーな飛びを見せつけていた事を引き合いに出し、「ハードブーツじゃなきゃ全然攻められなかったぜぃぃぇい!ソフトブーツなんざお遊びさ」と豪語していたもんです

見よ、このジャパンエアーとハードブーツ!!!

90年代に入るとTBシリーズなどでビッグマウンテンライダーとしての地位を確立し、アラスカでのパフォーマンスにも磨きをかけて行き、今でもAlaska Heliskiingでガイドをしています

そして極めつけがこれ☟時代を先取りし過ぎです

因に会話の声は、Doug Coombs, Tex, Mike Hatchett, そしてVictoria Jealouseです!

最近の「Deeper」でもきちんと仕事をこなすレジェンドはWinterstickの共同オーナーにもなり、自身のシグネチャースプリットボードもリリース!このオジさま凄すぎます

2011 Winterstick Split Tom Burt Pro 172cm
Length172.0
Nose Width30.0
Tail Width29.6
Waist Width25.7
Sidecut Radius (M)11.0
Nose Length20.3
Tail Length16.1
Effective Edge135.2
Stance Offset3.0

172cm、、、うーん、底なしパウダーなら楽しそう=AKヘリかな

2011/01/10

A Life Ascending


スイス人でカナダの国際山岳ガイドRuedi Beglinger氏を題材としたフィルムが絶賛されているようですね

このフィルム今シーズンのBanff Mountain Film Festivalで3つのアワードを取った作品という事で注目されています

彼のガイド観なんかも垣間見えるでしょう、、、早く観たいですねぇぇ

2011/01/08

SUV-CamⅡ ヘルメットカメラ


こちら数年前から使っているヘルメットカメラですが、Ⅱですからもちろん初代があったんですが、こちらSDHCカードが使用可能で長時間録画が可能になっばかりでなく、ワンプッシュでの録画機能を搭載し、レンズも耐振強度がアップしているのです

詳しいスペックなどはエルモ社のHPでどうぞ☞コチラ

滑るときはヘルメットに装着いたします(ゴーグル自体に付ける事も工夫次第では可能ですが、試行錯誤した末こちらに落ち着きました)



トップではなくサイドに装着するのは①滑り手の目線と同じ、②ツリーなどにひっかかって取れないようにするの二点が主な理由でしょうか

カメラは振動に強いストッパーを使用した小型防水CCDカメラですが、標準だとほぼ使い物にならないのでワイドコンバージョンレンズを使用しています


ケーブルも80cmと150cmがありますが、80cmで十分です

まあ、値段は安くないですが、コンパクト性と重量そして性能を考えたらこちら良い買い物ですよ多分!ただしファイルはasf.なのでMacではmov.へ変換が必要です

ちなみに北米ではこれらが主流です☟



SUV-CamⅡを使った2009年春のコロラド州East Vailの映像です(ゲレンデトップから30分足らずのハイクアップでバス停留所まで標高差約1000m!ノンストップパウ可能の奇跡なライン)


2011/01/04

Alpinist

Alpinist #33

Alpinist33号にGrand Teton滑降特集があって、北米一悪いと言われていたthe Hossack-MacGowanルートの初滑降, Doug Coombsの2003年ガイド滑降(マジっすか!?)、そしてStephen Kochの89年スノーボード初滑降が載っています、、、89年って日本でスノーボードしてたヤツどんだけいるん?

 Avalancheかよ!!!(89年Stephen Koch)
 
the Hossack-MacGowanルートは超際どいクーロワールで、96年2月にMark NewcombHans Johnstoneが初滑降(AAJ97年参照)して、再滑降は98年のHans SarriAndrew McLeanだけである、、、どちらのパーティも震え上がったそうな(そりゃそうだろう)

 緑のラインがthe Hossack-MacGowanクーロワール

98年は2回の懸垂下降を強いられたそうな 

まあ全てはコンディションですよ(つくづく)!彼らも何年も何年も待って観察してやっと成し遂げていますからね

Alpinist編集長のMichael Kennedyさんはコロラドのアイスクライミングではパイオニア的存在で、今でもバックカントリースキーもバリバリこなすレジェンドなので、今後も滑降記録載る可能性ありますよ〜

これを機に皆さんも定期購読はいかがですか?日本人の記録(アルパインクライミング)もたくさん載っていますよ〜