2011/07/21

太刀岡山ハサミ岩左岩稜


猛暑日となった6/28に太刀岡山の左岩稜(写真)に行って来ました〜!しかし前日に湯川、その前にピラニア、さらにその前に富士山の雪かきでもう前腕、上腕ともヘロヘロだったので筋がピクついていました、、、

Photo by Shoji

太刀岡山左岩稜は「ROCK&SNOW」43号に紹介されて以来、かなり気になっていましたが、まずアプローチの良さと全9P(最高グレード5.9)で標高差230mの中にフィスト&ハンドクラック、スクィーズチムニー、ポケット、高度感あるナイフリッジ、スラブなど全ての要素が入った楽しいルートでした

1P目を攀じるスーパースター長門敬明

1P目は凹角状からハンド〜フィストクラックを登りますが、このピッチが核心でしょうかね(20m5.9)

2P目はディエードルからテラスへ(20m5.7)なんですが、下部で決めた#1がバチ効きで苦労しちゃいました、、、この辺は落石も多いので要注意


3P目はハンドからスクィーズチムニーを登ります(20m5.8)が、このチムニーは太めの方には狭く感じるでしょう、、、


4P目からスッキリとした岩稜が始まります!かなり快適で楽しいです!この辺りはRCCやリングボルトが残っていますが、クラックが使えます

炎天下の中ロープを伸ばす寺田匡志

きれいなナイフリッジで堪能したあとは、ハサミ岩の広場からスラブ(15m5.8)を登ってハサミ岩の山頂です

山頂で満点笑顔を見せる高月”きんに君”泰治

下山道はハサミ岩の左側から廻り込み登山道へ出て20分足らずで駐車場へ!なんというアクセスのよさ!!!


ちなみに左岩稜を開拓された山岳ガイド松原尚之氏によって右岩稜も開拓されております!ぜひ今度!




2011/07/12

サバイバルナイト2

Photo by 長濱香代子

去る5月21日と22日に奥多摩は川井キャンプ場にてHitsuji Project第二弾というか本番の「サバイバルナイト2」で講師というかスピーカーをやらせていただきました

Photo by 長濱香代子

キャンセル待ちの方々もいらして、28名の方がお集りくださり、ほとんどが人生初というビバークを体験されました

Photo by 長濱香代子

焦点はずばり「保温」で、いかに体温を保つかを登山の見地から喋らせて頂きましたが、意見交換をする中で、みなさんも色々な知恵を持ってらっしゃってこちらも大変勉強になりましたねぇぇぇ

 レジェンダリーの「冒険手帳」上が21世紀ブックス版で下が最近の文庫版

こんな本を持ち歩いているジェントルマンも参加してくださいましたが、段ボールの組み立てや公園でのビバークは自分あんまり得意分野じゃないんですけど、、、


講義のあとは恩田真砂美先生のヨガでリラックス!そして各自着の身着のままでビバーク

 この時はまだ左足あがりませんですいません、、、
Photo by 長濱香代子

翌朝のブリーフィングでは登山のバックグラウンドのないみなさんからのアイディアが斬新でこちらも度々う〜んと唸ってしまいました


みなさま暑い中お越しいただきまして誠にありがとうございます!そしてHitsujiお姉様たちもお疲れさまでした!!!次回の企画も期待大ですね!

NHKの「おはようニッポン」でも放送されました

2011/06/23

Hitsuji Project「サバイバルナイト」


これまたしばらく前の話ですが、山岳ライターの柏澄子さんとヨガインストラクターの恩田真砂美さんの超山好きコンビが立ち上げたユニットHitsuji Projectの「サバイバルナイト」という企画のゲストスピーカーとしてイベントに参加させていただきました

C1からみる女神

このひつじお姉様たちの活躍は周知の通りですが、もちろん登山経歴も普通ではありませんで、こんな事もされてるし、個々が本当に山好きなんですねぇ!

Photo by 古田登紀子

4月16日(土)原宿デザイン・フェスタ ギャラリーイーストにての大震災チャリティーイベントでしたが、予想を上回る38名の方々にお集まりいただき、一部立ち見とひつじお姉様たちの集客力の強さ!が浮き彫りになりました

 Photo by 古田登紀子

今回は「サバイバルナイト」と題して〜どんなときにも生き続けること~をテーマにガーデンデザイナーである長濱香代子さんと自分がお話させていただくことになったのです

長濱香代子さん
Photo by 古田登紀子

自分はアラスカでの生活体験を元に、冬にはマイナス65度にもなる極地での生活や登山を通じて得た極限における人間の順応力、厳しい自然と触れることで得られる生きることの実感について話をさせていただきました(伝わったかなぁぁぁぁぁ)

 Photo by 古田登紀子

ガーデンデザイナーの長濱さんは、植物の生態を学びガーデンデザインを生業としており、植物の持つ巧妙なサバイバル戦略や、長期的なスパンについての重要性をお話になられました、、、う〜ん、深い!!!

Photo by 古田登紀子

さらに、参加されたみなさんの思い入れの品を持ち寄ったチャリティーオークションがあり、盛り上がっていましたねぇ、、、

Photo by 古田登紀子

今回はHitsuji Projectさんの方から集まった67,470円全額を日本赤十字社に寄付されました!すばらしい! 次回は「サバイバルナイト2」について報告いたします

2011/06/22

韓国/仁寿峰の洗礼

北漢山・仁寿峰(804m)

先日韓国の仁寿峰へ行って来ましたが、いろいろな意味でたくさんのカルチャーショックを受けました!!!

 パタゴニア東大門ストア

韓国は国土の約70%が山地で成り立っていますが、最高峰は済州島の漢拏山(1950m)であり、高い山は少ない!ただ、韓半島の大半は花崗岩および花崗岩質の片麻岩で構成されていて登攀に向いているんですね!

漢拏山とチョウセンツツジ

登山の歴史は浅いものの、コンペクライマーの質の高さやヒマラヤでの実績は目覚ましいものがあり、8000m14座登頂者も複数名輩出しています、、、

キム・ジャイン選手

新しくなった羽田空港国際線ターミナルから出発して、金浦空港まで約2時間!稚内より近い!?
着いた夜はそりゃあ食い倒れですね

次の日はいざ白雲山荘へ上がり、ルートを数本!と思っていたら、恐るべし仁寿峰!週末はどのルートも激混み!!!

見よ!このアリンコのような人、人、人!

 しかもやっと取り付いたシュイナードB(5P 5.9)を登る直前にはレスキューヘリが!

イケイケのコリアンクライマー恐るべし!


全5Pのうちの2Pを終えたところで先行パーティーが立ち往生!先へ進めん!夕食の時間迫る!ので下降!というあり得ん展開に

行き当たりばったりのクライマーに熱い手当を受けるMSJ

しかし、コリアンクライマーのメンタルは強いですね、ピンは遠いし、あわわな感じのスラブもフリーでテケテケ登ってくるオヤジ多数!しかも懸垂は1本のロープで同時下降!セオリー無視の何でもあり!ただ皆超フレンドリーでした!

 これでもかという量の韓定食!

ビール、チャミスル、マッコリと泥酔コース
 Photo by Shoji

キムチを作る地元のオバチャンたち!!!
 Photo by Shoji

夜景もキレイ!
Photo by Shoji

白雲山荘は本当にいい所で、料理もおいしい、人もやさしい、素晴らしい所でしたね!オーナーの李さん(真ん中)もかわいい!?

 Photo by Shoji

翌日は珍しいリッジルートへ行く事に!しかし、こちらには正確なトポがないため取り付きが分かりにくい!やっと取り付いた仁寿リッジ(10P 5.9)

やっと見つけた目印のクラック!!!
Photo by Shoji

仁寿リッジは長〜いリッジ(歩きも多い)です!

このピンはドエライですねぇ
Photo by Shoji

お隣の白雲台(一般ルートがあります)

午後からはもう一つのリッジルート「万景台リッジ」へ行きました

 取り付きの龍岩門

 常に岩砦があります

ここからが核心

山岳ガイドの菊池泰子さん
Photo by Shoji

このリッジというか、北漢山のリッジルートは難易度はなく、歩きも多いんですが、とてつもないエクスポージャーなのに、そこを平気で歩くいわゆる「オバチャン」が目立ちます(汗)ピンが無いのでカムは必携です!!!

 ダウンクライムも際どいとこ多し!

 この側壁には古いリングボルトも!

 このルートは景観がすばらしいルートです!

なんだかんだ言ってすげー楽しかった北漢山のリッジクライム!まだまだ行きたいですね
Photo by Shoji

翌日からは雨!雨!雨!う〜ん、日本列島も大雨だったらしいですが、回復の見込み薄く、仕方ないので下山!消化不良は否めませんがやむを得ず!

トソンサ

 市場のオバチャン

 う〜ん、香ばしいでしょうね、きっと

 一番フレンドリーな対応してくれたショップ

  もちろんMAMMUT

前から思ってたんですが、韓国は登山人口の平均年齢が圧倒的に若く、ショップも至る所に点在し、金浦空港のアウトレットにも多々出店している現状なのですね

ただ、モノ(ギア)が安いかといえば、日本と同じか少し安いくらいで、品数も微妙ではありますね〜ただ古くから仁寿峰に通う平澤さんはもう入手困難なエイリアンのセットが買えたので大はしゃぎしていましたが!

 水餃子も美味

 ミョンドンの町並み

 Photo by Shoji
最後の晩餐はチャミスルとマッコリでみんな泥酔して、次の日は二日酔いも甚だしく辛かったぁぁぁ〜、、、学ばない大人たちです(涙)